ソフトバンクの「ホワイト学割」のちょっとしたまとめ。
ソフトバンクモバイルが打ち出してきた、画期的に見える割引プラン、ホワイト学割。
既存の他社サービスと比較して、乗り換える方が得なのかどうかを、おおまかにまとめてみた。
ホワイト学割がいかなるモノかを検証。
ソフトバンクモバイルのホワイト学割公式サイトの情報によれば、
- ホワイト学割は、SoftBank3G携帯電話の購入を伴う新規加入と同時に期間限定で申し込みいただけるキャンペーンです。
- ホワイトプラン基本使用料無料・パケットし放題(ホワイト学割)・S!ベーシックパックを37ヶ月間適用します。
- 解除および38ヶ月目からは、特にお申し出がない限り、ホワイトプラン(税込980円/月)、パケットし放題(定額料税込1,029円~4,410円/月)に自動変更いたします。その他のサービスは継続されます。
というわけで、まず注意したいのは、既存の学生ソフトバンクユーザーには適用されないという点である。私は既存の学生ユーザーなので、早くもまとめるのを挫折しそうですが続けます。
このキャンペーンの目玉となるのが、
- 基本使用料0円
- ソフトバンク携帯へ1時~21時通話無料
- ソフトバンク携帯電話へメールし放題
- パケットし放題スライド定額方式0円~4,410円
というものである。
検証対象とした、au及びdocomoのプランの無料通話は、パケット通信料及びメールの送受信で相殺し得るが、パケット定額サービスに加入している前提で話を進めるので、無料通話は純粋に通話にのみ使用されると考える。また、スライド式パケット定額の価格については、基本的に上限額まで使用した場合で考える。
1.現在使用している回線がauの場合(プランL無料通話6300円,誰でも割)
- プランL基本使用料(誰でも割適用):4,750円
- ダブル定額上限額:4,200円
- 合計金額:8,950円
2.現在使用している回線がdocomoの場合(タイプL無料通話6300円,ひとりでも割)
- タイプL基本使用料(ひとりでも割適用):4,800円
- パケ・ホーダイ:4,095円
- 合計金額:8,895円
3.ソフトバンクモバイルのホワイト学割を利用した場合
- 基本使用料:0円
- Wホワイト利用料:980円
- S!ベーシックパック:315円
- パケットし放題上限金額:4,410円
基本使用料合計:5,705円
ここから、auの月々の支払金額:4,750円を引くと、3,245円となり、Wホワイトを適用しているため、対ソフトバンク時間外通話料及び他社宛通話料が21円/1分となるので、月々8,950円で通話可能な最大分数は、3245/21=約154分となる。auの場合、最大262分の無料通話を謳っているので、ソフトバンクの4,750円での通話可能時間は108分少なくなる。なお、docomoは、300-(8895-5705)/21=約148分、ソフトバンクの方が少なくなる。
つまり、au,docomoのLプランに契約している人で乗り換えるとすれば、
ソフトバンク無料通話時間帯にauなら108分(1日あたり3分程度)以上、docomoなら148分(1日あたり5分程度)以上のソフトバンクとの通話がある人
人が対象となるのではないだろうか。
次に、Mプランの人について検証してみる。
1.現在使用している回線がauの場合(プランL無料通話6300円,誰でも割)
- プランL基本使用料(誰でも割適用):3,300円
- ダブル定額上限額:4,200円
- 合計金額:7,500円
2.現在使用している回線がdocomoの場合(タイプL無料通話6300円,ひとりでも割)
- タイプL基本使用料(ひとりでも割適用):3,300円
- パケ・ホーダイ:4,095円
- 合計金額:7,395円
3.ソフトバンクモバイルのホワイト学割を利用した場合
- 基本使用料:0円
- Wホワイト利用料:980円
- S!ベーシックパック:315円
- パケットし放題上限金額:4,410円
基本使用料合計:5,705円
5705円から、auの月々の支払金額:7,500円を引くと、-1,795円となり、Wホワイトを適用しているため、対ソフトバンク時間外通話料及び他社宛通話料が21円/1分となるので、月々7,500円で通話可能な最大分数は、1795/21=約85分となる。auの場合、最大144分の無料通話を謳っているので、ソフトバンクの4,750円での通話可能時間は59分少なくなる。なお、docomoは、142-(7395-5705)/21=約61分、ソフトバンクの方が少なくなる。
つまり、au,docomoのMプランに契約している人で乗り換えるとすれば、
ソフトバンク無料通話時間帯にauなら59分(1日あたり2分程度)以上、docomoなら61分(1日あたり2分程度)以上のソフトバンクとの通話がある人
人が対象となるのではないだろうか。
この時間だとだいぶ現実的ではある。が、しかし注意したいのが、au及びdocomoの2年縛り違約金である。キャンペーン期間中にちょうど解約可能な年数を迎えればよいが、違約金が発生してしまうと言う人の方が多いだろう。そんな人が、元を取るためにはどの程度の、対ソフトバンク昼間通話が必要かを検証する。
まずはLプランの場合、auの通話料は25.2円/分である。2年縛りの違約金は9,975円なので、昼間ソフトバンクに、上に示した時間(108分/月)+396分(こちらは1ヶ月以内でなくても良い)通話した段階で元が取れる計算となる。10,000円近くも払う上、auが対校プランを打ち出してがっかりなんて可能性も考慮されるので3ヶ月以内に元は取りたいところ。
つまり、396分/3ヶ月=132分/月(1日あたり約4.3分)の追加通話が必要となる。同様の方法で計算すると、違約金が発生する局面ならば、対ソフトバンクで、
- Lプラン
au:無料時間帯に1日あたり7.2分以上通話する人
docomo:無料時間帯に1日あたり10.1分以上通話する人 - Mプラン
au:無料時間帯に1日あたり5.6分以上通話する人
docomo:無料時間帯に1日あたり5.6分以上通話する人
が対象になると考えられる。
この数字が多いか少ないかは個人の違いがあるにせよ、周囲の携帯キャリアの比率がそれほど変わらない場合は、ソフトバンクが打ち出すほどお得感があるようには思えない。
またソフトバンクは、安さを前面に打ち出すマーケティングを行ってきたため、電波が悪いというイメージが払拭し切れていない印象を受ける。それが、安さ重視のみで前進してきたというイメージと相まって、冷静な顧客のキャリア変更にストップをかけることも考えられる。
「凄くお得」という印象を実感するためには、「こんなに使ったのに前と変わらないor安くなった。」という経験が必要である。そのためには、上に示した時間の2倍以上の無料時間帯通話が必要になってくる気がする。つまり、
- Lプラン
au:無料時間帯に1日あたり15分以上通話
docomo:無料時間帯に1日あたり20分以上通話 - Mプラン
au:無料時間帯に1日あたり12分以上通話
docomo:無料時間帯に1日あたり12分以上通話
くらいの需要がないと、真のお得感は得られない。そのためには、身近な範囲でのキャリアのソフトバンク率が飛躍的に上がらないとだめな気がする。
安さに魅力を感じて、一人だけで乗り換えようというのであれば、電波品質などの観点から見ても、それは少し待った方が良い。乗り換えるなら、よく電話する友達3人セットくらいで乗り換えないと、「お得感」が得られないだろう。
確かに、安いイメージを持ったプランを打ち出すことで、ソフトバンクは回線契約数を着々と伸ばしている。しかし、今現在のようにイメージ先行型のマーケティングを行っていては、顧客離れが始まるのも時間の問題ではないだろうか。





間違ってるところあったら突っ込んでいただけると幸いです。
コメント by cod_tara — 1月 25日, 2008年 @ 11:35 pm
おそらく、ソフトバンクは意識して
イメージ先行のマーケティングを行っています。現在はユーザー獲得というフェーズ。次のフェーズとなった時、既存のユーザーを重視していく方針を打ち出すのでしょう。本文は興味深く読ませていただきました。こういった形できちんと計算しているユーザーが少ないからこそ、打ち出した戦略かもしれませんね。。
コメント by mixiからとんできました — 1月 25日, 2008年 @ 11:47 pm
パケット定額をMAX利用として計算されていますが、MAX利用しない場合はどうなんでしょう?
ドコモは、無条件3900円
auは1000円スタート
ホワイト学割は0円スタートです。
しかも、ソフトバンクはメール受信通知(70文字程度?)は無料ですし。ソフトバンク宛のメールは無料なので、パケットは上昇しにくいです。
これだけでも十分安いと感じますが。
コメント by コメント — 1月 26日, 2008年 @ 12:09 am
途中で読むのめんどくなる文章をありがとう。とりあえず新規ってのが気に食わない。
コメント by sakurai — 1月 26日, 2008年 @ 12:12 am
au 誰でも割…
au 誰でも割のケータイ電話についての情報を紹介しています。携帯電話の情報は、日々進化しています。今回はau 誰でも割のニュースです。このau 誰でも割の情報があなたに (more…)
トラックバック by auケータイ新機種情報 — 1月 26日, 2008年 @ 12:29 am
>mixiから飛んできたさん
既存ユーザーとしては、同時に重視して欲しいです。
あまり良い印象は受けません(苦笑
>コメントさん
確かにその通りですね。
私の周囲の人は、パケット代振り切ってる人しか居なかったので、そこまで考えませんでした。
近日中にそっちのシミュレーションもしてみます。
コメント by cod_tara — 1月 26日, 2008年 @ 7:00 pm
ホワイト学割は2月から新規のユーザに適用できますが、既存ユーザに対しては4月1日から何らかのサービスを提供すると明言しています。既存ユーザは新規加入時に何かしらの特典を受けているケースが多いと思うので、ホワイト額割同等かどうかは微妙ですが。
新規と既存の提供時期をずらす理由は、ショップなど受付窓口の混雑を回避するのが目的だそうです。
詳しくは
www.softbank.co.jp
記者会見オンデマンド配信を参照(質疑応答の部分だったかな?)
コメント by hoge — 1月 27日, 2008年 @ 1:01 am
【誰でも割】についての検索結果をリンク集にして……
誰でも割 に関する検索結果をマッシュアップして1ページにまとめておきます… (more…)
トラックバック by あらかじめサーチ! — 1月 27日, 2008年 @ 6:36 am
このサービスって本気出したら、機種代と315円だけで済むんですか?
コメント by nana — 2月 2日, 2008年 @ 10:17 pm
>hogeさん
ありがとうございます。参考になりました。発表をあわせてくれてもいいんじゃないかなとは思いますが、それも混乱を避けるためかな。
>nanaさん
パケット通信せずに、ソフトバンク電話番号当てのメールと対ソフトバンク無料通話のみ、メール受信もソフトバンクからだけ。
ならいけるんじゃないでしょうか。
コメント by cod_tara — 2月 3日, 2008年 @ 12:17 pm